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2017.03.09 Thursday | by スポンサードリンク

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どのアーティストのライブに行ってみたい?

2016.10.21 Friday | by garahebi

どのアーティストのライブに行ってみたい?

更新頻度の低すぎることに対しての危機感より、普段あまりやらないこともしてみようと思っています。

と、いうことでJUGEMさんの出してるお題に乗っかってみる。

 

観に行ったことないアーティストということで。

そもそもお金や時間の関係で行けてないのばかりなのですが…あ、でも有名だから行っておきたい、というのは省きました。普段から聞いている好きなアーティスト限定でないとね。

↓思い浮かんだ順です。(Soul/R&B系はビルボードライブのアンケートに何度か書いたことありますね^^;)

 

Rahsaan Patterson

Josh Osho

Silk

Rival Sons

Sons Of Texas

Metallica

Maroon 5

Aerosmith

Taproot

Gary Clark Jr.

Stevie Wonder

Morris Day & The Time

Emily King

Usher

Justin Timberlake

Sade

Taylor McFarrin

Michael Kiwanuka

Diggs Duke

Bruno Mars

Bradlee Scott's Post Modern Jukebox

Jay-Z

Eminem/Dr. Dre

Outkast

Kendrick Lamar

Rah Digga

The Internet

N'dambi

CeeLo Green

Leela James

Adele

Emeli Sande

Alicia Keys

Faith Evans

Monica

Perfume

Babymetal

Kazumasa Oda

 

しかしリストアップの過程で、今年は学生時代に聞きまくっていて、ライブにもずっと行きたかったけど行ったことがなかったアーティストがたくさん来日してくれた年だったんだなと改めて気づかされました。本当にありがたいことです。

そしてこれからBlood OrangeCon BrioJames BlakeGuns 'N RosesAlabama Shakesも行く予定。

いずれも初なんです。

来年1月に韓国からツアーをスタートさせることを発表したMetallicaも日本に来てくれるといいなぁ、と思っていますが…

 

JUGEMテーマ:音楽


Andra Day @ Blue Note Jazz Festival (2016/09/17)

2016.09.29 Thursday | by garahebi

Andra Day劇場日本公演第一弾。単独公演も控えた彼女の最初の日本での舞台となったのは今年のBlue Note Jazz Festival 2016だった。若手中心のDiz Stage側の最後を飾った彼女のパフォーマンスは、思わず劇場という表現を当てはめてしまいたくなるような、ステージの広さを目いっぱい活かした、スケールの大きく表現力の豊かなものだった。

 

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開演前からスツールをステージ中央に3つ並べておき、ギタリストとベーシストが左右に、真ん中のスツールには後から入場してきたAndraが座って歌い始めるという幕開けだった。

確か序盤はForever Mine→Goldだったか。途中で手をベーシストの肩に置きながら歌うなど、上に立つボス・レディとしてのたたずまいと、仲間としての連帯感を同時に感じさせる頼もしい振る舞いを見せていた。

 

彼女がパフォーマンスの間中、常に飲み物を手元、あるいは足元、テーブル等に置いておくのが気になる人はいるかもしれないが、あの独特のコクのある声を保ちながら歌い続けるのには細心の注意が必要なのではないかと思っていたので、個人的には受け入れられる範囲のことだった。(ショーの間に水分補給している姿をまず見せることがないビヨンセ・ノウルズは極めて特殊な例だろう)

 

基本的な進行スタイルとしては、MCでまずこれから歌う曲について説明をしてから歌い始める、というかなり律儀なやり方で、アンドラ・デイというアーティストは区切りや段取り、そしてショー全体の構成に対しての意識が極めて高いタイプではないかと思わされた。

そして彼女はステージ上のパフォーマンスと、それに対しての観客側の拍手や歓声などのリアクションのやりとりをconversationと捉えているようだ。どの曲だったか、MCの冒頭で「ではconversationを続けましょ。いいわね?」と語り始めたあたり、非常に印象的だった。

ショーがパフォーマーから観客へという一方通行なものではなく、相互に働きかけるインタラクティブなものであるという考え方は目新しいものではないかもしれないが、これだけ明確にステージ上で表してしまう人はそんなにいない気がする。特に、キャリアが長くない人ほど自分のパフォーマンスでいっぱいいっぱいで一方通行になることも珍しくない。つくづくこの人はただ者ではないなと思わされた。

とはいえ、このBNJFの環境では観客の位置とは高低差がある上に、ステージから観客までの間にちょっと距離が空けてあったので、想定していたほどインタラクティブな感じは出ていなかったかもしれない。もちろん非英語圏の観客がほとんどであったことも多少影響はあったかもしれないが、この辺りはBlue Note Tokyoでの単独公演でどうなるのかを期待しておきたいところ。

 

もちろんこのフェスの場においても十分に分かったことがある。

Andraの歌の表現の豊かさだ。

お恥ずかしい話だが、一番初めにアルバムを聴いたときの印象としては、特徴のありすぎる声の影響もあってか、柔軟さに欠けるのかな、というものだった。その後はその印象こそ薄れていったが、それでもライブで飽きることなく見続けられるだろうかという不安は若干残っていた。

しかし、生で見たAndra Dayは、とてつもない才能を持ったパフォーマーであった。

結局、ステージの間中、一瞬たりとも飽きることはなかった。

ライブでリアルタイムで見続け、聞き続けることで、彼女の歌唱は非常に表現の強弱、抜き差しが繊細で、のどの鳴らし方、呼吸の使い方などを細かく使い分けているのがよく分かった。マイクの位置、掲げる高さ、顔の角度などまで相当によく考えているし、時にマイクスタンドにすがりつくようにしたり、あるいはステージ上に膝をつき、這いつくばるような姿勢で歌い、首の向きひとつで感情表現をする。

そこで目撃したのはセリフの代わりに歌で語り手の感情を表現する舞台女優の姿だった

 

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さて、セットリストに関してはさすがにまだアルバム1枚。Record Store Day限定のものやiTunes向けのビデオのライブ盤なんてのもあったりするものの、やはりオリジナル楽曲が豊富にあるわけでもないので、その唯一のアルバムCheers To The Fallからが中心。リメイク版の映画Ben Hur用に提供した新曲、The Only Way Outなどもひょっとしたら…と思ったが、披露されることはなかった。まだライブ用の練りこみが出来ていないか、セットリストをフェス用に短くまとめた結果、外れたのか…

 

と、なると一般的にはやはりスケールの大きなバラッドであるRise Upがショーのハイライトとなる。

丁寧に丁寧に歌い上げ、見事にファルセットをコントロールする様は彼女の歌い手としての能力の高さを確認するのにうってつけの曲だった。この1曲を生で聞くだけでもアンドラの素晴らしさは十分伝わる。

 

ただ、生で目の当たりにして強烈な印象を覚えたのは、カバーを披露したシーンだった。

 

まずはNina Simoneのトリビュート盤、Nina Revisited...からのボーナストラックだったMississippi Goddamは、ただの再演ではなかった。途中でLil KimCrush On Youのフック、つまりThe Notorious B.I.G.のパートも混ぜていたのが意外で面白かった。例の"true"という合いの手のところまで歌っていたのが何よりユニーク。まあ謎なのは"I know you seen me on the video (true), I know you heard me on the radio (true)♪"のradioところをどっちもvideoとしていたことなのだけど…

 

ただ、それ以上にインパクトが大きかったのがKendrick Lamarの名盤Section 80収録のNo Make-Up (Her Vice)のカバーだ。このパフォーマンスは導入部の流れがもう確立されていて、演出、歌唱とどちらも実に見事だった。

 

まず、曲前に「Kendrick Lamarのファンはこの中にいるかしら?」と観客に向かって尋ね、手を挙げた人たちがいることを確認して「あなたたちのためにこれからこれを歌うわよ」言い残した後、曲のテーマに合わせて、ステージ上でメークを落とし始めてしまうのだ。そのプロセスの間にもAndraは観客に向かって話し続け、時に鼻の下をぬおーーーんと伸ばした顔を作ってお客さんを笑わせにかかってみたり、と演技を続けて飽きさせない。つなぎの時間をそうとは思わせない工夫が出来るわけだ。
その落ち着き払った佇まいと振る舞いは歴戦のエンターテイナー。Andra Dayは表舞台においてはこの時点でまだアルバム一枚出しただけのキャリアのはずだが、ついついそのことを忘れてしまいそうになる。

まあ、「ノーメイク」といってもタイミングとしてはショーの中盤のため、演奏するべき曲はいくつも残っている。そんなわけで、完全なすっぴんと呼べるほどごっそり落とすわけではなく、彼女のイメージの中でも強いインパクトを残すあの目の周りはバッチリ残してあった。

準備が終わり、いざ曲の演奏をバンドが始めると、Andraは例の歌フックのところだけでなく、メインとなるKendrickのラップの部分まで後付けのメロディで歌ってカバーしてしまう。こういったテクニックについてはもう、さすがというほかない。これはもちろん歌であってもラップであっても、詞において韻を踏む意識が強い英語圏の文化があってこそなのだけど、このフローからメロディーへの変換をどのように行うのかは完全に演者のセンスに依存する。

この変換をセンス良くやれる人は限られており、他にパッと思いつくとすれば、50 CentIn Da Clubを見事にアレンジしたBeyonceや、ラッパーのマイクリレーにあえて歌で切り込んだNe-Yo、あるいはラップも歌も自由に行き来できるCraig Davidあたりぐらいだろうか。いわゆる歌しかしない専業型ではない、モダンなアーティストばかりが連想されることになる。

これをもっと頻繁に行っているのは、意外にもAndra同様にレトロなアレンジを前面に出しているScott Bradley's Postmodern Jukeboxだったりするのが面白いところ。つまりAndraにしてもPMJにしても、音や衣装のスタイルとしてはレトロと呼びたくなる様なものを選んでいるが、感覚としては非常に現代的だということになる。こういったアレンジのものを歌いこなすシンガーはもちろんだが、そのアレンジメントを実際に行っているPMJのリーダーScott Bradleyという人はどういう人なのだろう。非常に気になる。

 

と、まあちょっと裏方の人の話になったので、ここでAndraのステージを支える男たちについても触れておこう。

バックを務めるバンドメンバーの腕前はそれぞれ抜群だった。

キーボード/ヴォーカルのCharles Jonesは、ひたすらポップで覚えやすい自作曲、Where Would I Be Without Youでは単独でリードをとり、その時にはアンドラはバックコーラスを務めた。彼の歌声単体でもちゃんと聞きごたえがあるのがすごい。また、ショー本編のラストとなったGood Bye, Good NightではAndraのデュエット相手も務めるなど、何かと目立っていた。

また、個人的にはサウンドチェックの時点からいい音出してんなー、と気になっていたギタリストのDave Woodの演奏は本番でもその上手さに驚いた。おそらくは元はロック畑の人なのだと思うのだけど、いかにもなテクニカルな演奏を見せつつも、おそらく客層に配慮もしたのだろう、決してうるさくならない音量に収めるあたりのバランス感覚が非常に素晴らしかった。

この日のセットでは、先ほどのKendrick曲の時と同様、Andraが観客に向かって「Queenのファンはいる?」と尋ねてからI Want It Allのカバーも披露したのだが、その時にももちろん彼のギターは大活躍だった。毛色の違うフェスに参加することも多いだろうから、彼のような存在は非常に大きい。

 

なお、基本的にショー全体でのバックコーラスは先述のキーボードのCharlesと、ドラマーのShay Godwinがやっていたようだけど、自分の位置からだと後者の様子はよく見えなかったのがやや残念。この辺りも次のブルーノート東京での単独公演で見てみようと思うポイントだ。

 

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01. Forever Mine
02. Gold
03. Mississippi Goddam [Nina Simone]
04. Honey Or Fire
05. Gin & Juice (Let Go My Hand)
06. No Make-Up (Her Vice) [Kendrick Lamar]
07. Where Would I Be Without You [Charles Jones]
08. Rise Up
09. City Burns
10. Goodbye Goodnight
11. I Want It All [Queen]


大林武司 feat. 黒田卓也 @ Weekend Music Salon 〜Jazzy Weekend〜 (2016/09/10)

2016.09.17 Saturday | by garahebi

まず会場に驚いた。

情報としては「赤坂bizタワー 2F アトリウム ピアノエリア」と書いてあったのだけど…エスカレーターを上った先にちょっと奥まったスペースがあり、そこにピアノが置いてある。その手前に20脚ほどのイスが用意してあったが、そこに入りきれなかった人たちはそこからさらに2メートル弱ほど離れて区切られたスペースから立ち見する。それだけの空間。

両脇には飲食店が並び、そこ目当てのお客さんは立ち見スペースの前をスタスタと歩いて横切って行く…おおう。


そうはいっても場所柄か建物柄か、お上品な人が多いので静かに、やや申し訳なさそうに移動するので興が削がれる瞬間が無かったのが救いだった。ただ演奏が無い時など静かになると今度は近くのエスカレーターの稼動音がひっきりなしに聞こえてくる。僕が体験した中でも屈指の不向きなライブ会場だったと言える。

とはいえTakeshi Ohbayashi/大林武司さんの演奏は端正で繊細で聞いていて本当に気持ちがいい。

普段バンド内にいる時とは異なり、彼のピアノ一本で紡がれる音に集中できる機会はレアだ。

選曲としても普段あまりやらなさそうなスタンダードなどが料理され、貴重なソロ演奏を十分に堪能することができた。

曲の前か後で曲名を言って下さるのも僕みたいなスタンダードすらろくすっぽ聞けていないビギナーにはありがたい配慮。

そして、中盤に差し掛かったところで事前のアナウンスどおり、Takuya Kuroda/黒田卓也さんも合流。

演奏以外のところでは相変わらずの面白お兄さんぶりを発揮。まず、会場まで歩いて登場する途中にあった和食の店の暖簾をさてくぐろうかという素振りを見せたりと、普通に入場しない(笑)

とはいえこの背もアフロも大きなトランぺッターの合流で、演奏もより華やいだものとなった。

よく考えるとドラマーなしでのピアノとトランペットのみという構成でジャズを聞くのは初めてかもしれない。

最後は昔よく二人で演奏していたという、映画Mo' Better Bluesの表題曲で締めた。

どんどん世界標準の舞台でステップアップしているこの若き日本人プレーヤーたちの共演を、こんな気軽なスタイルで楽しむことが出来るのも貴重になる一方ではないかと思っているので足を運んだ甲斐はあった。

最後に大林さんからは2017年にはドラマーにJose James/ホゼ・ジェイムスのバンドでも同時期に加入したNate Smith/ネイト・スミス(!)を迎えてのトリオ編成で日本ツアーをするという発表もあった。

関東での機会があればどれか一つは見ておきたいと思う。

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<Setlist(曲順は怪しいかも)>
Shining Stockings
Mambo Inn
見上げてごらん夜の星を
Voyage
London Town


(MCでの呼び込みからKurodaさん合流)

Like Someone In Love
This I Dig Of You
Old Folks
Mo Better Blues


Mayer Hawthorne @Billboard Live Tokyo (2016/8/15, 2nd)

2016.08.16 Tuesday | by garahebi

Mayer Hawthorne。

ソロ名義としては2011年以来、通算3度目の来日公演となったステージを見てきました。

もちろんその間にJake Oneとのユニット、Tuxedoとしてのステージは2015年のSummer Sonicと今年1月のリキッドルームでのい公演を見てはいたのだけれど、3rdアルバムWhere Does This Door Goの時に来日しなかったので、単独ではかなり久しぶりだった。

 

開演前に楽しみにしていたのは、やはりその来日しなかった時期のリリース曲のパフォーマンスと、初期からどの曲が残っているのか、そして毎回びっくりさせられることが多いライブならではのカバーの選曲だ。

 

まずショーの開始から意表を突かれた。

バンドメンバーが登場してきた方を見ていたらもうMayerはステージに上がっていて、スツールに腰かけて酒をグラスに次ぎ始めていた。最新作Man About Townのジャケットの衣装に近い出で立ちで帽子は目深に被っていて、それがかなり様になっていた。

そういえばTuxedoのショーでも終盤にHenny & Gingeraleをステージ上で作って乾杯していた。ちゃんと延長上に位置した演出だ。

この日Billboard Live Tokyoでは特別メニューとしてそのHenny & Gingeraleを提供していた。
お酒がさほど得意ではない僕も頼んだ。あんなにうまそうに飲んでいたのだから気にならないといえばウソだ。
なるほど口当たりが柔らかく、飲みやすい。ただすぐに酔いが回る印象。
ちなみにその曲は今回やらずじまいだった…

 

メンバー全員がそれぞれの位置についた。

左から、前回とTuxedoのバンドでもメンバーだったギタリストのChristian Wunderlich、やや奥にキーボードのTyler Cash、女性ヴォーカリストのJimi James、中央はもちろんMayer、そのやや右奥にドラムセットがありQuentin Joseph、そして右端がベーシストのJoe Abrams。ドラマーとベーシストもTuxedoでもパフォーマンスを確認できたおなじみのメンバーだ。

やり方を分かっているメンバーをむやみに変える必要はないのでリズムセクションとギタリストを変えないのは正解だろう。

 

ショーは登場の仕方同様、ちょっと変則的な導入。

最新作からOut Of Pocketのイントロ部分を少し流した後、転調してBreakfast In Bedが始まった。

Tuxedoの時と大きく違うのは女性ヴォーカルだけでなく、ギタリスト、キーボーディスト、ベーシストと多くがコーラスに参加する点だろうか。そういった意味ではMayerとしての曲ではつくりからして差別化してあることが再確認できた。

そしてMan About Townからの曲を立て続けに Back Seat Lover、The Valleyとちょっと短めで続けて披露した後、Fancy Clothesではテンポを落とし、完全にレゲエモード。そういえばこの公演前に場内では延々とレゲエばかりかかっていた。イントロの間にさらりとJay-ZLuciferでループされているMax RomeoChase The Devilの一節、Lucyfier, don of the morning I'm gon chase you out of earth♪を歌っていたのも印象的。この曲はコーラス部分の厚みが好きなので今後も定着してほしい一曲。

その後、Where Does This Door GoからAllie Jonesへ。

 

Allie Jones後、MayerがMCでオーディエンスに質問を投げかける。

今夜、カップルで来てるお客さんはいる?→パラパラとした反応

→一同苦笑。

じゃ、シングルばかりなの?→すごい勢いで場内「イエーイ!」

→「オーゥ…じゃ、じゃあこれからまずカップルのみんなにささげる曲と、そのあとシングルのみんなにささげる曲をやるね」

というわけで、Designer Drugへ。

まあ、こちらはTuxedoのショーでもJake Oneがプロデュースしたこともあって欠かすことのできない曲となっていたのだけど、考えてみたらソロ名義のショーで見るのは初めてということになった。とは言えドラムセットの向かって左側に立ち、Mayerが嬉々としてシンバルを叩きまくるという演出は全く変わらず。この曲はTuxedoMayerの間を取り持つ便利な曲ということになるだろうか。今回明らかに違ったアレンジとして、終盤に少しずつテンポを落としていき、No Stringsへとスムーズに移行するようにしていた。このあたりもクロスフェーダーでの曲移行に近いことをやっていることになる。これは気持ちのいい展開だった。

…ひとりもん向けと銘打って「君とゴム無しでしたーい!」という曲をやるのはどうなの?という疑問は残っているのだけど。

 

そしてマイクにエコー聞かせまくりで披露されたのはCrime

音源の方ではKendrick Lamarを起用していて、weedについて歌った曲。

まあ、このテーマはそんなにMayerにとっては珍しいことでもなく、古くはGreen Eyed Loveという曲があった。

(詞は暗喩だけど何のことを歌っているかは分かるように出来ている)

ただ今回のこの曲のパフォーマンスをユニークなものにしていたのはその演出だろう。

まず、Dr. DreXxplosiveで繰り返されていたIssac Hayes "Bumpy's Lament"のオルガンをギターで演奏し直したフレーズを、途中からギタリストのChristianが繰り返し演奏してweedモノ感を強調していた。このDreの弾きなおし版をほぼ流用して使ったもので一番知られているのはErykah BaduBag Ladyだったりするのだけど、シングルでリリースされた際のバージョンにはCheeba Sac Mixなんて直接的な名前がついていた。このあたりまで意識してMayerがChristianに弾かせているのであれば見事な引用だと思う。

また、終盤のリフレインの合間にはMayerKRS-OneSound Of Da Policeのあのパトカーのサイレン音を表現した印象的なフレーズWoop-woop, that's the sound of da police! Woop-woop! that's the sound of da beast!を繰り返していた。(もともとCrimeでは序盤に警察を表す古いスラングの「ファイブオー」という表現を使っている)
最終的にはステージ上のメンバー全員がステージ奥に向かって両手を上げてhold upさせられたかのようなポーズをとって終わる。

これは歌詞のまんまの展開ではあるのだけど、Mayerの過去のステージを振り返っても類を見ない、かなり劇団的な演出で、この辺りはEsperanza Spaldingのここ2年ほどのEmilyとしてのステージングにも通じる感覚だろうか。

この曲で繰り返される、「誰かを傷つけるわけでもなく、ただ自分で楽しんでいるだけなのになんで違法なのさ」という主張はこのショーの少し前に見たTalib KweliのライブでのMCでも聞いたばかりなので、余計にこのパフォーマンスは印象に残った。(Kweliのショーについてもいずれ書きます)

 

さて、とっ捕まったことで一区切りがついたということなのか、ここでいったんMayerとバックコーラスのJimiは衣装チェンジ等の為に一旦楽屋に引っ込んだ。ここからはしばらくつなぎのためにステージ上に残ったメンバーが演奏をし続けた。

演奏されていたのはScrabble(by Rene Costy)。

 

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後半。

戻ってきたMayerは帽子を脱ぎ、髪をきっちりと整えて眼鏡を装着。

おなじみの初期のころのイメージに即した見た目に戻して帰ってきたわけだ。

衣装もシルバーっぽい色のジャケットに着替えていた。

そこで「ちょっと時間も押しているから早いのいくよ、メドレーでね!」と宣言した上で、JB風にカウントアップして高速メドレーを開始。セットリストの紙にはMedleyとしか書いていなかったが、You Called Me→Hooked→The Illsをものすごいハイテンポで進めていったものだった。どれも好きな曲なのでこの扱いはちょっと悲しかったな…ともあれ初期2枚からなので眼鏡装着にはやはり原点回帰の意味を持たせていたようだ。

それを決定づけたのが、息を整えてから始まった初期からの生き残り、I Wish It Would Rain。

こちらは丁寧に、そしてまたあの雨の落ちるさまを表現する振付大会もありました。

 

が、初期曲はここまで。

やはりメインは直近の2枚ということだろうか。

Lingerie & Candle Waxはフックが頭に残って一緒に口ずさみたくなる曲。

そういえばこちらも草吸ってる描写がありますね。ステージ上でも明らかにそれと分かるジェスチャーをしていました。あと一瞬この曲の間だったかな、Mayerがdabbin'してました。どの歌詞の時だったかなー。サマソニで確かめよう。

 

「ここでメンバー紹介をするための曲をやろう」から始まったのがDo It

Tuxedoの曲をここでぶち込んできたか!もちろん今回もちょいちょいMontell JordanThis Is How We Do Itのフレーズが挿入される。ここで比較的しっかりとしたソロ演奏の時間がとられており、メンバーひとりひとりの紹介が行われた。

 

ギターを構え直したMayerがChristianの方に近づいた後、ロックファンもヒップホップファンも何百回と聞いてきたあのドラムパターンが聞こえてきた。Walk This Way。大ネタすぎる。そしてもともと声の強くないMayerの歌はそれはもうヘロヘロだ。

基本的にはAerosmith版が元になっているストレートな演奏。が、コーラス部分は"Walk this way↑" "Talk this way↓"とRun-DMC版に近く、いいところどりといったところか。そしてwalkつながりということだろうけど、間髪入れずにThe Walkへ移行した。

この曲は振付を含めてライブで聞くのが大っ好きなので、セットから外されなくてつくづく良かった。面白いことに終盤にはBreston WoodGimme Little Signを混ぜ込んでいた。確かに曲調もテンポも近いのでつなぎたくなる気持ちもちょっと分かる。しかしこの日のセットはカバーが80's趣味全開だっただけに、60年代の曲を持ってきたのは異色だろう。おそらくコンセプトがどうこうでなく、単に繋ぎやすかったからとかそういうシンプルな理由なのかもしれない。

 

本編の締めはLove Like Thatだった。

Tuxedoはあくまで仮の姿という主張なのか、国内盤のボーナストラックになっていたFux Wit Tuxバージョンに移行したりはしなかった。

 

アンコールではこの日一番の驚きが待っていた。

Tears For FearsEverybody Wants To Rule The World

これも今のギタリストChristianの貢献度が高いパフォーマンスだったと思う。

二人で並んでギターを弾く姿は非常に絵になる。

 

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終演後、サイン会もありました。ソロ名義では少なくとも僕が参加した中では初めてだったと思う。

Man About Townのアナログ盤にサインしてもらいながらSummer Sonicでまた見に行くよ、とお伝えしておきました。

 

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それにしてもここまで80's押しでくるとは。

まあ1stで60年代、2ndで70'sで3rdで80'sと音だけでなく楽曲としても10年単位でテイストが変わってきていたので、こうなるのはある程度予測は出来ていたことだけども、特に最後のTFFにはビックリ。

やはりこういう幅の出方は今のギタリストと、Mayer自身のギター習熟度の高まりとが関係しているのだろう。

ただレトロソウル的な味わいや細かなニュアンス、表情づけなどが大幅に減退してしまった感も否めない。

Tuxedoという誰にでも分かりやすい、ベタなディスコ/ブギー復権ユニットをやってしまった後の戻しがまだ完全には出来ていないのかもしれない。

 

実際のところ、ショーの合間のMCでは、本国ではTuxedoはあくまで副産物的なユニットとして捉えられていてMayer Hawthorneの方がビッグな存在なんだけど、日本では逆の様だね、と苦笑いしながら言っていた。

単純な話、今回は予約の勢いが全然違ったのだと思う。それが伝わったのかもしれない。

あるいはライブ会場における熱気の差か。

 

振り返るとStones Throwというレーベルらしい、反メジャー的な、趣味丸出しのことをやっていた彼がTuxedoをやったのは完全に遊びのはずだったと思う。おそらく2年連続でTuxedoとして来日したのも予想外だっただろう。

そういう意味では彼のやりたいことをやっている感じのステージが戻ってくるのを待つのも一興かもしれない。

 

ちょっと観念的なことを書いてしまったのでもっと直接書いておこう。

おそらく初期からのファンであれば気になったところでしょう。

 

なんでMaybe No Maybe SoもGreen Eyed Loveも、そしてなによりJust Ain't Gonna Work Outもなかったの!!!!????

 

正直ある程度は削られるだろうとは思っていたのだけど、まあごっそりいったもんだ。

ちなみに後から知ったんですが、時間をもっととれる会場だとYour Easy Lovin'〜とかもセットリストに入っているんですよ。

ここ難しいところですよね。

そんなわけでここら辺の初期の曲をサマソニで1曲でもいいからやってくれないかなという期待をしています。

50分の縮小版ですし、一見さんも多いことだろうし、わかりやすい代表曲で固めてくるだろうと予測、あるいは希望しております。

 


Kandace Springs @蔦屋書店 (2016/07/18)

2016.07.19 Tuesday | by garahebi

Kandace Springs。

またもDon Was時代のBlue Note Recordsを象徴することになるであろうアーティストが日本にやってきた。

代官山の蔦屋書店で行われた、アルバム購入者向けインストアライブでその生歌を堪能してきました。

ああ、この人は本物だ。

 

この声があれば時代の流行り廃りを横目に長く続けられるはず。

 

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今月1日に発売されたアルバムSoul Eyesの、そして9月に予定されているBlue Note Tokyoでの公演のプロモーションの一環としてのインストアライブで、お知らせには「ミニライブ」と書いてありました。

 

その表現から、まあ歌は2、3曲やってくれるだけでも嬉しいかな、と思っていました。

ところがなんと、6曲も披露してくれましたよ。ひゃー。(うち2曲がアルバム未収録)

 

整理券の番号の早い順番に、と用意された20脚ほどのイスの並びへ移動。

前から3列目。それでもすごく近い。

考えてみたら鍵盤弾くアーティストの真っ正面からパフォーマンスを見ることってあまりなかったなー。


やがて拍手に迎えられながら目の前に登場したKandaceさん。

目つきも全然きつくないし、笑顔がホントに自然でかわいらしい。

どちらかと言えばかなり柔らかい、ふんわりとした空気をまとった女性でした。

近所の気さくなお姉さん。衣装の赤もよく似合う。

まあポスターとかで見る写真はアーティストのイメージとしてキリッとしたポーズになってるだけなんでしょうね。

 

日本のラジオでもかなりかかっているという曲だからか、あるいはアルバム購入者向けイベントなのを踏まえてか、

「みなさんに馴染みのある曲から始めるわね」

と語ってから始めたのがTalk To Me。改めてアルバムでもショーでも1曲目にあると座りのいい感触の曲だと思った。派手さはないけど何かが始まる期待感を抱かせる。たぶんBlue Note Tokyoでも1曲目に来るんじゃないか、そんな気がした。

 

続けてアルバムのタイトル曲でもあるSoul Eyesへ。イントロを弾き始めた後からふと思い出したようにJohn Coltraneの演奏で知られる曲であることを付け足す。あとアルバムで一番のお気に入りなの、というようにも言ってたと思う。

 

序盤の2曲がアルバムの収録順通りに披露された後、「この曲のパフォーマンスがきっかけでPrinceと知り合うことが出来たの」と(日本盤では)最後に収録されているStay With Meへ。

さすがに元から超が付くほどの大ヒット曲であると同時に彼女にとっても思い出深いものとなった曲。

いわば大ネタ曲であり、てっきりこれは9月の本公演にとっておくのかと思っていたので、この曲をやることを示唆したMCの時点で驚いた。

そして始まったパフォーマンスは…圧巻。ピアノ一本と彼女の声だけがその空間を満たしていく。

おひねり用意しておくべきだったかな?冗談でもなんでもなく素直にそう思ってしまうぐらいに素晴らしかった。

 

さすがにこの曲のころにはかなりリラックスして歌えていたようで、終盤にはチラッとだけどスキャットも交えていた。

この曲の時点で、アルバム収録順を考えてもこちらの満足度の高さでもひとつピークが来たなと感じたので、ひょっとしたらこれでもうミニライブは終わるのかな、と思った。しかしこの曲はこの日の彼女のパフォーマンスの折り返し地点に過ぎなかった。

 

アルバムの中では2番目に気に入ってる曲なの、というMCからPlace To Hideへ。

ポップミュージックとしても良曲と言える、しっかりとした骨格を持った曲で僕も好きな曲だ。これまた嬉しい選曲。

やはりオリジナルでいい曲があることはよいアルバムの条件になる。


続いて、Norah JonesのアルバムCome Away With Meの最後に入っていた曲で好きなの、とスタンダードThe Nearness Of Youを、かなり長めのピアノ演奏のイントロからスタートさせた。このピアノだけの時間も実に良かった。

 

…よっしゃ、誰か酒持ってこーい!

 

この幸せな空間と空気に思いきり浸りたい気分になった。
しかしこのイベントが行われたのは祝日の昼であった。まだだ、まだ早い。

場所は洒落た書店であり、なるほど酒よりもコーヒーがよく似合う空間だ。

そして僕はどちらかと言えば下戸の方だ。僕は何を言っているのだ。落ち着け。

音と酒で浸るのは今度のBlue Note Tokyoでの機会までとっておこう。

ミニライブを締めたのはRoberta Flackで知られるThe First Time I Ever Saw Your Faceだった。

曲の前だったかな、「アルバムを買ってくれて、そして今日はこうして私の音楽を味わってくれてありがとう、だからもう1曲やるわね」というようなことを言ってた。

 

「感謝するのはこっちだよ!贅沢な時間をありがとう!」

↑心の叫びです。まあ、この辺はライブ後のサイン会で改めて伝えておきました。

あと「ブルーノートでのショーを見るのがかなり楽しみになったよ!」とも。

「おー!ホントに!?」

こんなの味わったら行くよそりゃ。

彼女の歌声の魅力を言葉で説明するのは難しい。

雪をも溶かす、と詩的に表現したPrinceはいちいち正しい。

それでも下手なりに自分なりになんとか書こう。

 

彼女はやはりピアノを弾く人らしいというべきか、音の強弱のピークとなる点を緩やかな曲線でつなぐようにコントロールする。

だから声量を上げきったとしてもけたたましくはならない。

そのコントロールのおかげでこちらは常に落ち着いて聞いていられる。

そしてその声自体にも聞く人を安心させる様な奥行き、深みもあるように感じられた。

キャラクターというべきか、声色そのものはかなり違うのだけど、彼女の低音にはKaren Carpenterが低い音を歌っている時の声に感じるものに近いものを感じました。あとやはりというべきかSade Aduも。

もちろんところどころにRobertaの姿も見えるのだけど。
 

さあ、幸運にも彼女の声はこうしてstripped downした環境で聞くことが出来た。
それでもまだ、バンド編成の中で聴きたい曲がいくつもある。

特にNovocaine Heartはどうしてもドラマーがいる状態で聞きたい曲だ。楽しみは尽きない。今日聞くことが出来た曲もバンドで演奏されたらどうなるだろうか、そしてあのEP収録曲はやってくれるのだろうか。
 

そんなわけで、Blue Note Tokyoでの公演は最終日を予約しました。その頃には暑さもひと段落していて欲しいものだけれど。この日はあまりにも暑すぎた…

 

 


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