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BLACK EYED PEAS / The E.N.D. - Deluxe Edition - Disc 1

2009.06.18 Thursday | by garahebi
評価:
Black Eyed Peas
Universal Import
(2009-06-09)

4.3/5.0 (Disc2のレビューはこちら

"Let the beat rock!"

大幅な路線変更なんて思う人もいるみたいだけど、前作の後にリリースされたFergieのソロとwill.i.amのソロをそれぞれ聴いていた人なら、あらかじめwillのエレクトロ趣味がガンガン伝わってきていたはずで、先行シングルの1. Boom Boom Powを聞いた時点で、ああこう来るのかな、と大体の輪郭は見えていたのではないかと思います。

さて、そのBoom Boom Powですが、ベースが基本的に省かれていて、シンセベースあたりで演奏しそうなフレーズを擬音化してサビでメンバーに歌わせるのがユニーク。シンプルなようで中毒性が高く、気付けば体を揺らしている。そしてこの曲の終盤に、ピッチを落とした機械的な声で冒頭に書いた"Let the beat rock!"(意訳:ビートに身を委ねろ!)というフレーズが登場するわけです。
ちなみにこのアルバムバージョンは、この機械声がアルバムのタイトルの意味などを説明するイントロが付いているので二度目以降の再生には邪魔かも。

同じようにトラックはシンプルなのにビートにタメが利いていて中毒性が高いってのが11. Electric City。不思議な魅力があるんですよね。E-le-ctric-Ci-ty♪とか思わず口ずさんじゃう。

アルバム全体の音としてはシンセの鳴り方、オートチューンのまぶし方などを聴くと、どうしてもDaft PunkとかKanye West808s & Heartbreakが頭に浮かんでしまう。だいたいBoom Boom Powの途中でaplが"harder faster better stronger"なんて言ってしまってるし…。(参考)

2. Rock That BodyRob Base & DJ E-Z RockIt Takes Twoから、"I wanna rock right now!"の声ネタ使い。これってJazzy Jeff & Fresh PrinceI Wanna Rockでもお馴染みのフレーズですよね。そもそも例の機械声のアイディアもこのIt Takes Twoのイントロから来てるんじゃないかってのは穿ちすぎかな?聴いたことない人はぜひ試しに聴いてみて下さい。

同様のシンセみょんみょん路線は6、9、15など。

先行プロモシングルのうちの一つ、4. Imma Be*は音は厳密には全然違うけど、テンポやラップの乗せ方などがThe GameDoctor's Advocateの国内盤ボートラだったI'm Chillin'にどこか似ている。Boom Boom Pow同様、後半から曲調が変わるのも面白い。

とはいってもテクノロジー万歳なエレクトロ一辺倒でもなく、Fergieの歌声をしっかり前面に押し出したものもあり、3、7、13あたりは前作のポップさ加減が忘れられない人たちには歓迎されるでしょう。

夜の、パーティー前などの期待が募るワクワク感を歌った5. I Gotta Feelingは80'sなノリのポップなメロディーで、かなり人気を集めるハズ。例えばシンディー・ローパーとかが歌っても相性はよさそう。今回のアルバムでは随分と異色な作品だけど、これを手がけたのはwillではなく、フランスの人気DJ、プロデューサーであるDavid Guetta

apl
が手がけた曲12. Showdownはカウントダウンで溜めて溜めてスピード感溢れるサビに突入する展開が気持ちいい。

テーマとして聴く人を踊らせようという姿勢は一貫しているし、もちろん自分たちでもガンガン踊れる人たちなので、今回の作品からライブのレパートリーに加えられる曲はどれも相当な盛り上がりを保証してくれるハズ。will.i.amは相当やりたいことやりきったんじゃないかと思う。

ざっと聴いてみて、今回もやっぱり詞の内容なんてものはさほど重要視されてないように思える。前作以上のノリ重視。もちろん毎回恒例のマトモに向き合うべきメッセージの詰まった曲は今回も存在するんです。14. One Tribeがそれで、まさにタイトルどおりの内容です。

でもこの曲の本編が終わったあと、例の機械声ナレーションが再登場して、冒頭のキーワード"Let the beat rock!"と煽ってパーティー路線に連れ戻す。なんという徹底っぷり!
その本線に戻す役目のダンス曲15. Rockin To The Beatではクレジットされてないけどドラムスの鳴り方がMichael JacksonBillie Jeanそっくり。軽快に刻まれるギターと相まって、体が揺さぶられます。ちょっとレトロな感じもあるけど結局こういうのが一番好き。っていうかタイトルが"Let the beat rock!"をちょっと言い換えただけ…^^;

前作みたいな一見さん含めて無差別に媚びる感じの姿勢が消えていてひと安心。グループでの再スタートとしては上々の出来ではないかと思います。充電が上手く出来たんでしょうね。
レビューをUpする前に最終確認用に何度か聴くことが多いんだけど今回は全然苦痛じゃなく、その時間でさえも素直に楽しむことが出来たので、かなり長いこと付き合えそうなアルバムです。

ディスク:1
1. Boom Boom Pow
2. Rock That Body
3. Meet Me Halfway
4. Imma Be
5. I Gotta Feeling
6. Alive
7. Missing You
8. Ring-A-Ling
9. Party All The Time
10. Out Of My Head
11. Electric City
12. Showdown
13. Now Generation
14. One Tribe
15. Rockin To The Beat

*ちなみにプロモシングルとして出回ったときのジャケに蜂(bee)が書いてあるから紛らわしいけどImma beってのはI'm gonna beってことですみゃ。

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