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Mayer Hawthorne @Billboard Live Tokyo (2016/8/15, 2nd)

2016.08.16 Tuesday | by garahebi

Mayer Hawthorne。

ソロ名義としては2011年以来、通算3度目の来日公演となったステージを見てきました。

もちろんその間にJake Oneとのユニット、Tuxedoとしてのステージは2015年のSummer Sonicと今年1月のリキッドルームでのい公演を見てはいたのだけれど、3rdアルバムWhere Does This Door Goの時に来日しなかったので、単独ではかなり久しぶりだった。

 

開演前に楽しみにしていたのは、やはりその来日しなかった時期のリリース曲のパフォーマンスと、初期からどの曲が残っているのか、そして毎回びっくりさせられることが多いライブならではのカバーの選曲だ。

 

まずショーの開始から意表を突かれた。

バンドメンバーが登場してきた方を見ていたらもうMayerはステージに上がっていて、スツールに腰かけて酒をグラスに次ぎ始めていた。最新作Man About Townのジャケットの衣装に近い出で立ちで帽子は目深に被っていて、それがかなり様になっていた。

そういえばTuxedoのショーでも終盤にHenny & Gingeraleをステージ上で作って乾杯していた。ちゃんと延長上に位置した演出だ。

この日Billboard Live Tokyoでは特別メニューとしてそのHenny & Gingeraleを提供していた。
お酒がさほど得意ではない僕も頼んだ。あんなにうまそうに飲んでいたのだから気にならないといえばウソだ。
なるほど口当たりが柔らかく、飲みやすい。ただすぐに酔いが回る印象。
ちなみにその曲は今回やらずじまいだった…

 

メンバー全員がそれぞれの位置についた。

左から、前回とTuxedoのバンドでもメンバーだったギタリストのChristian Wunderlich、やや奥にキーボードのTyler Cash、女性ヴォーカリストのJimi James、中央はもちろんMayer、そのやや右奥にドラムセットがありQuentin Joseph、そして右端がベーシストのJoe Abrams。ドラマーとベーシストもTuxedoでもパフォーマンスを確認できたおなじみのメンバーだ。

やり方を分かっているメンバーをむやみに変える必要はないのでリズムセクションとギタリストを変えないのは正解だろう。

 

ショーは登場の仕方同様、ちょっと変則的な導入。

最新作からOut Of Pocketのイントロ部分を少し流した後、転調してBreakfast In Bedが始まった。

Tuxedoの時と大きく違うのは女性ヴォーカルだけでなく、ギタリスト、キーボーディスト、ベーシストと多くがコーラスに参加する点だろうか。そういった意味ではMayerとしての曲ではつくりからして差別化してあることが再確認できた。

そしてMan About Townからの曲を立て続けに Back Seat Lover、The Valleyとちょっと短めで続けて披露した後、Fancy Clothesではテンポを落とし、完全にレゲエモード。そういえばこの公演前に場内では延々とレゲエばかりかかっていた。イントロの間にさらりとJay-ZLuciferでループされているMax RomeoChase The Devilの一節、Lucyfier, don of the morning I'm gon chase you out of earth♪を歌っていたのも印象的。この曲はコーラス部分の厚みが好きなので今後も定着してほしい一曲。

その後、Where Does This Door GoからAllie Jonesへ。

 

Allie Jones後、MayerがMCでオーディエンスに質問を投げかける。

今夜、カップルで来てるお客さんはいる?→パラパラとした反応

→一同苦笑。

じゃ、シングルばかりなの?→すごい勢いで場内「イエーイ!」

→「オーゥ…じゃ、じゃあこれからまずカップルのみんなにささげる曲と、そのあとシングルのみんなにささげる曲をやるね」

というわけで、Designer Drugへ。

まあ、こちらはTuxedoのショーでもJake Oneがプロデュースしたこともあって欠かすことのできない曲となっていたのだけど、考えてみたらソロ名義のショーで見るのは初めてということになった。とは言えドラムセットの向かって左側に立ち、Mayerが嬉々としてシンバルを叩きまくるという演出は全く変わらず。この曲はTuxedoMayerの間を取り持つ便利な曲ということになるだろうか。今回明らかに違ったアレンジとして、終盤に少しずつテンポを落としていき、No Stringsへとスムーズに移行するようにしていた。このあたりもクロスフェーダーでの曲移行に近いことをやっていることになる。これは気持ちのいい展開だった。

…ひとりもん向けと銘打って「君とゴム無しでしたーい!」という曲をやるのはどうなの?という疑問は残っているのだけど。

 

そしてマイクにエコー聞かせまくりで披露されたのはCrime

音源の方ではKendrick Lamarを起用していて、weedについて歌った曲。

まあ、このテーマはそんなにMayerにとっては珍しいことでもなく、古くはGreen Eyed Loveという曲があった。

(詞は暗喩だけど何のことを歌っているかは分かるように出来ている)

ただ今回のこの曲のパフォーマンスをユニークなものにしていたのはその演出だろう。

まず、Dr. DreXxplosiveで繰り返されていたIssac Hayes "Bumpy's Lament"のオルガンをギターで演奏し直したフレーズを、途中からギタリストのChristianが繰り返し演奏してweedモノ感を強調していた。このDreの弾きなおし版をほぼ流用して使ったもので一番知られているのはErykah BaduBag Ladyだったりするのだけど、シングルでリリースされた際のバージョンにはCheeba Sac Mixなんて直接的な名前がついていた。このあたりまで意識してMayerがChristianに弾かせているのであれば見事な引用だと思う。

また、終盤のリフレインの合間にはMayerKRS-OneSound Of Da Policeのあのパトカーのサイレン音を表現した印象的なフレーズWoop-woop, that's the sound of da police! Woop-woop! that's the sound of da beast!を繰り返していた。(もともとCrimeでは序盤に警察を表す古いスラングの「ファイブオー」という表現を使っている)
最終的にはステージ上のメンバー全員がステージ奥に向かって両手を上げてhold upさせられたかのようなポーズをとって終わる。

これは歌詞のまんまの展開ではあるのだけど、Mayerの過去のステージを振り返っても類を見ない、かなり劇団的な演出で、この辺りはEsperanza Spaldingのここ2年ほどのEmilyとしてのステージングにも通じる感覚だろうか。

この曲で繰り返される、「誰かを傷つけるわけでもなく、ただ自分で楽しんでいるだけなのになんで違法なのさ」という主張はこのショーの少し前に見たTalib KweliのライブでのMCでも聞いたばかりなので、余計にこのパフォーマンスは印象に残った。(Kweliのショーについてもいずれ書きます)

 

さて、とっ捕まったことで一区切りがついたということなのか、ここでいったんMayerとバックコーラスのJimiは衣装チェンジ等の為に一旦楽屋に引っ込んだ。ここからはしばらくつなぎのためにステージ上に残ったメンバーが演奏をし続けた。

演奏されていたのはScrabble(by Rene Costy)。

 

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後半。

戻ってきたMayerは帽子を脱ぎ、髪をきっちりと整えて眼鏡を装着。

おなじみの初期のころのイメージに即した見た目に戻して帰ってきたわけだ。

衣装もシルバーっぽい色のジャケットに着替えていた。

そこで「ちょっと時間も押しているから早いのいくよ、メドレーでね!」と宣言した上で、JB風にカウントアップして高速メドレーを開始。セットリストの紙にはMedleyとしか書いていなかったが、You Called Me→Hooked→The Illsをものすごいハイテンポで進めていったものだった。どれも好きな曲なのでこの扱いはちょっと悲しかったな…ともあれ初期2枚からなので眼鏡装着にはやはり原点回帰の意味を持たせていたようだ。

それを決定づけたのが、息を整えてから始まった初期からの生き残り、I Wish It Would Rain。

こちらは丁寧に、そしてまたあの雨の落ちるさまを表現する振付大会もありました。

 

が、初期曲はここまで。

やはりメインは直近の2枚ということだろうか。

Lingerie & Candle Waxはフックが頭に残って一緒に口ずさみたくなる曲。

そういえばこちらも草吸ってる描写がありますね。ステージ上でも明らかにそれと分かるジェスチャーをしていました。あと一瞬この曲の間だったかな、Mayerがdabbin'してました。どの歌詞の時だったかなー。サマソニで確かめよう。

 

「ここでメンバー紹介をするための曲をやろう」から始まったのがDo It

Tuxedoの曲をここでぶち込んできたか!もちろん今回もちょいちょいMontell JordanThis Is How We Do Itのフレーズが挿入される。ここで比較的しっかりとしたソロ演奏の時間がとられており、メンバーひとりひとりの紹介が行われた。

 

ギターを構え直したMayerがChristianの方に近づいた後、ロックファンもヒップホップファンも何百回と聞いてきたあのドラムパターンが聞こえてきた。Walk This Way。大ネタすぎる。そしてもともと声の強くないMayerの歌はそれはもうヘロヘロだ。

基本的にはAerosmith版が元になっているストレートな演奏。が、コーラス部分は"Walk this way↑" "Talk this way↓"とRun-DMC版に近く、いいところどりといったところか。そしてwalkつながりということだろうけど、間髪入れずにThe Walkへ移行した。

この曲は振付を含めてライブで聞くのが大っ好きなので、セットから外されなくてつくづく良かった。面白いことに終盤にはBreston WoodGimme Little Signを混ぜ込んでいた。確かに曲調もテンポも近いのでつなぎたくなる気持ちもちょっと分かる。しかしこの日のセットはカバーが80's趣味全開だっただけに、60年代の曲を持ってきたのは異色だろう。おそらくコンセプトがどうこうでなく、単に繋ぎやすかったからとかそういうシンプルな理由なのかもしれない。

 

本編の締めはLove Like Thatだった。

Tuxedoはあくまで仮の姿という主張なのか、国内盤のボーナストラックになっていたFux Wit Tuxバージョンに移行したりはしなかった。

 

アンコールではこの日一番の驚きが待っていた。

Tears For FearsEverybody Wants To Rule The World

これも今のギタリストChristianの貢献度が高いパフォーマンスだったと思う。

二人で並んでギターを弾く姿は非常に絵になる。

 

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終演後、サイン会もありました。ソロ名義では少なくとも僕が参加した中では初めてだったと思う。

Man About Townのアナログ盤にサインしてもらいながらSummer Sonicでまた見に行くよ、とお伝えしておきました。

 

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それにしてもここまで80's押しでくるとは。

まあ1stで60年代、2ndで70'sで3rdで80'sと音だけでなく楽曲としても10年単位でテイストが変わってきていたので、こうなるのはある程度予測は出来ていたことだけども、特に最後のTFFにはビックリ。

やはりこういう幅の出方は今のギタリストと、Mayer自身のギター習熟度の高まりとが関係しているのだろう。

ただレトロソウル的な味わいや細かなニュアンス、表情づけなどが大幅に減退してしまった感も否めない。

Tuxedoという誰にでも分かりやすい、ベタなディスコ/ブギー復権ユニットをやってしまった後の戻しがまだ完全には出来ていないのかもしれない。

 

実際のところ、ショーの合間のMCでは、本国ではTuxedoはあくまで副産物的なユニットとして捉えられていてMayer Hawthorneの方がビッグな存在なんだけど、日本では逆の様だね、と苦笑いしながら言っていた。

単純な話、今回は予約の勢いが全然違ったのだと思う。それが伝わったのかもしれない。

あるいはライブ会場における熱気の差か。

 

振り返るとStones Throwというレーベルらしい、反メジャー的な、趣味丸出しのことをやっていた彼がTuxedoをやったのは完全に遊びのはずだったと思う。おそらく2年連続でTuxedoとして来日したのも予想外だっただろう。

そういう意味では彼のやりたいことをやっている感じのステージが戻ってくるのを待つのも一興かもしれない。

 

ちょっと観念的なことを書いてしまったのでもっと直接書いておこう。

おそらく初期からのファンであれば気になったところでしょう。

 

なんでMaybe No Maybe SoもGreen Eyed Loveも、そしてなによりJust Ain't Gonna Work Outもなかったの!!!!????

 

正直ある程度は削られるだろうとは思っていたのだけど、まあごっそりいったもんだ。

ちなみに後から知ったんですが、時間をもっととれる会場だとYour Easy Lovin'〜とかもセットリストに入っているんですよ。

ここ難しいところですよね。

そんなわけでここら辺の初期の曲をサマソニで1曲でもいいからやってくれないかなという期待をしています。

50分の縮小版ですし、一見さんも多いことだろうし、わかりやすい代表曲で固めてくるだろうと予測、あるいは希望しております。

 


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