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bird "Lush" LIVE! @ Billboard Live Tokyo (2016/02/11)

2016.02.21 Sunday | by garahebi
birdさんのセルフタイトルのファーストアルバムは学生だった頃、UAさんの11と同じぐらい、いや、シングル(シングル・バージョン、アルバム未収録曲、そしてリミックスとどれも質が高かった)も含めたら、それ以上によく楽曲には親しんでいたのですが、ライブ、コンサートに関してはずーっと縁がないままでした。
最新作のLushは、冨田ラボとのタッグ作品で、実験性とポップさとが両立された奇跡の様なバランスを持った作品。昨年のリリース後すぐに購入して以来、何度もリピートしていたものでした。今回のライブに関してはリリースして程なくアナウンスがされていたので、ライブではこの曲のこの辺はどうなるのか?とあれこれ思いを馳せながら聴くという楽しみも加わっていました。ただ、聴けば聴くほど、これをテーマにしての一発演奏でのライブなんて実現できるのだろうかと正直なところ半信半疑なところもありました。

でもやっぱり好きな歌い手さんであるbirdのライブ(休日だし!)、それもリアルタイムでの新作直後のそれならぜひ見たい!ということで、今回はかなり早くから予約して見に行きましたが…

いやー、僕がライブに求める、よい歌唱、気持ちいい演奏、楽しめるMC、とすべての要素が満たされた、笑顔のままでおうちまで帰れる大充実の内容でした。

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開演時間になると、暗転後にステージ向かって左手前の2階からの階段から下りながらで全員入場。
ステージ上の立ち位置は左から右へ以下のような並びでした。(敬称略)

冨田恵一・冨田ラボ / Tomita Labo (Sound Produce & Keyboards)
斉藤久美 / Kumi Saito (Backing Vocal)
綿引京子 / Kyoko Watahiki (Backing Vocal)
bird (Vocal & Performance)
坂田学 / Manabu Sakata (Drums)
鹿島達也 / Kashima Tatsuya (Bass)
樋口直彦 / Higuchi Naohiko (Guitar)

奥行きを踏まえた位置関係で言えば、もちろんボーカリスト3人はやや手前。
初めて見る生birdさんは遠めから見ても小柄で、この日はLushのジャケットでのイメージに近い髪形で白っぽいワンピース。ちょこちょこ歩くところと曲の途中や終わりにアドリブでポーズをとりまくるあたり、なんとも可愛らしい人でした。
声量で押しまくるタイプというよりは、細かい譜割りでも乗りこなしてしまう、気鋭のピア二ストのようなタイプの歌い手さんという認識でおりましたが、ライブでもその認識は変わらず…いやかなり上方修正。バックで凄まじい演奏が繰り広げられているところへ、ふわりと自然体のままに言葉が乗せられていく様な歌いっぷりに驚かされました。今回のアルバムって、なぞって歌うだけでも大変そうな曲が多いと思うのですが…いやすごい。曲を追うごとに歌声に力強さが増していったのもまた嬉しかったですね。

嬉しかったといえばもう1つ。このショーでは、バンドメンバーとしてコーラス専門の方が2人もステージ上にいらしたこと。これがまた見事にハマっていて、贅沢な体験でしたね。厚みのある多重録音でのコーラスの、立ち上がりのキレをしっかりと伴った再現ぶりが素晴らしかったです。(お二人のうち、初めての組み合わせだというのにbirdさんの歌声とはかなりの相性の良さが感じられた綿引さんは東京のみの参加で、大阪では別の方になる模様)

そしてバンドに関しては…もうただただひれ伏す他なし。鉄壁。ステージのサイズと大人数の編成だった関係からか、派手なアクションはほとんどなかったのですが、ハイレベルな職人技が随所で光りまくっていました。

特にスタジオ録音版の時点で音の重ねっぷりがすごかったTenにおけるパフォーマンスが僕の中ではこの日のハイライト。例のサビ直前からの転調で、ドラムンベースやフットワークのトラックの様に、ハイハットその他が高速で刻まれていくあの部分を、ギタリスト、ベーシスト、ドラマー全員が人力で再現!

これが例えばソロであればまだ分かるのですが、ポップソングのサビの伴奏として、3人がシンクロして、何度も繰り返しやってのけていたのが本当にすごい。
特に今まで、ベーシストが短い間にあれだけの音数を詰め込んだ演奏をしてるのを生で見たことがなかったので、鹿島さんの演奏っぷりには何度か思わず「くはっ、すげー!!」と声が出そうに。
ドラマーの坂田さんもとんでもなかったですね。冨田さんが鳴らし始めたトラックに合わせたりするためだと思いますがヘッドホン装着し続けマシン化したかのような正確無比な演奏と、ソロの時に見せた生ならではのダイナミックさの切り替えも見事で、何度もため息が。
ギターの樋口さんは、役割としてはエレキギターその他いろいろというべきか、曲ごとで、曲によっては場面ごとで楽器を持ち替えていて、そのために渡す専門の方がステージ右手前にずっといらしたのが印象的。
ステージ両サイドのおふたりはユーティリティ・プレイヤーっぷりで彩り鮮やかな音の再現がなされていました。
そしてその逆サイド、このライブのもう1人の主役である冨田さんは基本的には鍵盤諸々担当という感じでピアノ弾いたり用意した音源を鳴らしたりでしたが、最後には一番派手な色のギターを構えて見事なソロまでかましてくれるなど、いろいろおいしい役回りでした。

以下、曲ごとのメモを付記したセットリスト。

1. Lush
・サビから入ってくるあのサイレンのような徐々に音程が上がっていく音はシンセではなく樋口さんによるエレキギターで鳴らしていた。
・冨田さんはピアノに専念。
・フレーズの短いコーラスだけど、早くもバックに2人いることのありがたみを感じる。

2. Surprise
ドラムス先行でスタート。歌が始まった後はマーチングドラムのように演奏が変わり、引っ張っていく。
「さあ〜♪」から加速するコーラスも厚いシンセの音も気持ちいい。
そして曲終わりにbirdさんのとった、片足を外側に跳ね上げたグ○コ風ポーズがなかなか可愛かった。おちゃめだ。

・MC
「このアルバムの曲をライブでやるのは今日が初めてなんですよ」

3. リズムだけ残して
印象的な暖かいコーラスは2人+ギターの樋口さん。この曲のコーラスは男性の声も印象的ですもんね。

4. Can't Stop
これはかなりライブで聞きたかった曲でした。
・ここでの樋口さんはエレキギター全開。
・冨田さんのピアノによる低音+ベースによる重低音攻撃も心地良し。
・クールな詞に合わせるかのようにサビではやや斜に構えてポーズをとるbirdさん。かわいー!(2度目)
あまりにも可愛らしかったので緻密なタッチで描写してしまいました。

すみません、モノを投げないでください。

…そうそう、途中でスローになる部分も再現していたのがまた良かったですね。
最後は「憧れて!」でちゃんと止めて終わったのもかっこよし。

MC:
・次は個人的には初の(?)バラードなんです

5. 明日の兆し
これはアルバム聴いてた頃から思ってましたが、どこかピアノがスティーヴィーOverjoyed風にも聞こえて懐かしさを感じる曲。

MC:
・bird: 「素敵な曲というのは歌っていても嬉しくなるものなんですよ。ありがとう冨田さん!」
・冨田:「今、とにかく新譜が、ジャズ周りが面白いと感じてた」
「ただそれを自分でやるかというと違うと思っていました。」
「けどbirdさんとならカーッ!と行っちゃってもいいかなと思いまして」
・bird「カーッと!」
「なんだかMCが多くなっちゃってますけど大丈夫ですよね?」
・冨田「それが(第)二部のいいところじゃない?あまり後ろの時間は気にしなくてもいいし」
・bird
「そうですね、二部ですもんね。」

「冨田さんは夏でも涼しい地下にこもってばかりでしたので、今回のライブでは外に連れ出そう、と」

6. Wake Up
この曲以降、冨田さんが音出しをしたトラックに合わせる様な演奏が続く。

・不安を煽る様なオルガンのフレーズがたまらん。
・birdさん歌い出しのキレ良し。
・サビの後の抜きの部分は毎回ピタッとバンド全体で止まり、観てる方も気持ちいい。

7. タイドグラフ
・冨田さんは手前のシンセ(?)でヒップホップ(・ソウル)感溢れる例のループを鳴らし始めた後、奥のピアノへと移動。
・ここでの坂田さんはマシンの如きドラミング。
・高音も見事に歌いこなすbird!曲ごとに伸びもどんどん良くなっていく…

8. Ten
・雑踏のざわめきのような音はあらかじめ組んだものをループ?
・ゆったりと始まり、サビではjuke/footwork、DnB的な高速展開へ突入!のアレを人力で!
・ドラムス、ベース、ギター3人が横並びで一心不乱にシンクロするように高速演奏をサビが来るたびに繰り返す光景は圧巻。なんじゃこりゃ…
・高速化した直後から始まるサビにおける、頭韻でリズム感を強化した詞がいかに効果的かを再確認。

MC:
・今の曲なんかはライブで出来るのかな?と思ってました。

・次の曲は夏の暑い時に子供たちがうるさかったのを静かにさせるためにもアイスを買い与えたところ、途端に静かになりまして。
大人でも食べる時は静かにひたすら食べるわけですよ。
それを見ていて年代関係なく夢中させるアイスすごいなと。

9. アイスクリーム
・この曲ではバックコーラスの出番なし。お二人はスツールで身体を揺らし続けていた。

10. 道
アルバム聴いてた頃から気になってたんですが、イントロからのドラムスの打ち込まれる間やリムショットの響き、ベースライン、どこかJose JamesのIt's All Over Your Bodyを彷彿とさせるんですよね。確かアルバムの音源では生演奏風打ち込みだったはずですが、それを人が叩くと余計に似て聞こえてしまうわけで…(次の週にそのJoseの公演も同じ会場で観て、その際に同曲が披露された時にはこのパフォーマンスを思い出して思わずニヤリとしてしまいそうになりました。)
ともあれ、あのクールな響きが日本語詞の曲で体感できるのは嬉しいこと。まあ本編はクールというより穏やかな方向なのですけど。

・アルバムでシンセでのソロに聞こえたところはギターで。それもギタリストの樋口さんではなく、逆サイドの冨田さん。
・ステージ上に登場した全楽器で1番派手な気がするぞその赤いエレキギター。
・これまでどの曲にもなかった、スポットライト5本が1人に集中するというやたらと派手な演出。(ここはひょっとして笑いどころだったのかな?)
・ソロ演奏自体はクリーンな音でバッチリと決まっていた。多才過ぎる…

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Encore
MC
・楽しかったですね。
・ライブではすごく久しぶりにやる曲です。

11. パレード
・アルバムBREATHに収録。
・イントロでのハンドクラップは参加するのが楽しいリズム。
・明るくお別れすることが歌われている、エンディングにぴったりの詞。

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なお、この日はフライヤーが各席に配られていて、早くも次のショーの告知。
人もテクノロジーもふんだんに注ぎ込まれた今回とは真逆の、人数をグッと絞ったacousticな内容になりそう。
ギタリストがこの日も大活躍の樋口さんということで、HOME的な感じになるのかな?追加で発表されたのがMondo Grosso作品でもbirdさんと縁のある田中義人さん。ツインギター??これもぜひ行こう、ということでさっさと予約しちゃいました。
今からホント楽しみです。

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2017.10.16 Monday | by スポンサードリンク

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